肌診断(ネオヴォワール1プラス)

スキンケア
皮膚は私たちの体のいちばん外側を覆っている組織です。細菌や有害な物質などが体内に侵入するのを防ぐバリアとしての機能や、刺激を受け取るセンサーの機能、汗をかいて体温を調節する機能などをもっています。皮膚は全身の臓器と密接に関連している臓器であり、体が健康でなければ生き生きとしたハリのある肌にはならないのです。
皮膚のバリア機能や抵抗力、再生力が年齢とともに弱まると、肌荒れや肌トラブルにつながります。過労、睡眠不足、ストレス、栄養不足、喫煙、加齢、擦りすぎなどの摩擦、皮膚の乾燥・炎症、ホルモンの乱れ、季節の変わり目などにより皮膚の状態が変化します。
皮膚の構造
- 表皮、真皮、皮下組織の3層からなる
- 3層が密接に関連しているため、皮膚全層の治療が重要となる
①表皮(epidermis)
皮膚の最も外側の層で、外界から体を守るバリアの役割
- 主に ケラチノサイト(角化細胞) から構成されています。
- 厚さは部位により異なり、まぶたでは約0.05mm、手のひらや足の裏では約1.5mm。
- 血管がなく、下の真皮からの栄養を拡散によって受け取っています。
バリア機能
表皮には体内から水分が失われていくことを防ぎ、外からの刺激や外敵・アレルギー抗原などの侵入を防ぐバリア機能があります。角質層の角質細胞で皮膚の表面をきっちりと覆われていると肌の水分が保たれますが、角質細胞が痛むと水分が失われて肌が荒れてきます。肌荒れが生じると皮膚のバリア機能が低下します。

表皮はさらに5つの層に分かれます
- 角質層:死んだ角化細胞でできた層。外部刺激や水分の蒸発を防ぐ。
- 淡明層:手のひら・足の裏など厚い皮膚にのみ存在。
- 顆粒層:角化が進む段階の細胞が並ぶ。
- 有棘層:細胞同士がトゲ状の突起でつながり、強度を保つ。
- 基底層:新しい皮膚細胞を生み出す。メラノサイト(メラニンを作る細胞)もここに存在。
ターンオーバー
表皮の最も深い基底層にあるケラチノサイトと呼ばれる細胞は、基底細胞が成熟しながら約1~2月をかけて徐々に有棘層、顆粒層、角層へと押し上げられ、最終的に角質細胞となり垢として皮膚からはがれ落ちていきます。この新陳代謝のことをターンオーバーと呼びます。
表皮のターンオーバーは20代で約28日、40代で約55日、60代で約75日と加齢とともに長くなります。また睡眠不足、栄養不足、ストレス、喫煙、摩擦や刺激、皮膚の乾燥・炎症、ホルモンの乱れなどでもターンオーバーは乱れます。ターンオーバーが乱れると様々な肌トラブルを招きます。
- 古い角質が毛穴に詰まる ⇒ ニキビ、毛穴の開き
- メラニンが排出されない ⇒ シミ
- 水分不足でハリを失う ⇒ シワ
- 角質層が厚くただれる ⇒ 肌のごわつき、くすみ
②表皮基底膜(epidermal basement membrane)
表皮と真皮の機能のコントロールする肌の司令塔
表皮と真皮の境界接合部が表皮基底膜(DEJ:Dermal Epidermal Junction)です。表皮と真皮の分化・増殖をコントロールし、皮膚構造の維持に大切な役割を担っています。表皮と真皮をしっかり結びつけ、皮膚構造を守り、また真皮から表皮へと栄養素をとどけ、増殖・分化をコントロールします。
表皮基底膜がダメージを受けると、表皮の土台としての役割や、表皮と真皮の機能をスムーズに果たせなくなります。表皮の働きが悪化するとターンオーバーが遅くなるためシミとなり、肌の機能も悪化します。真皮の働きが悪化すると線維芽細胞に影響しシワやたるみとなります。
このように基底膜は肌の司令塔として働いています。基底膜をケアすることで、表皮の幹細胞が正常に働き、肌本来の再生力を取り戻すことができます。
- 表皮と真皮をつなぎ止める
- 表皮と真皮のコミュニケーションを司る
- 表皮幹細胞の維持に関与し、表皮と真皮を安定化する

③真皮(dermis)
表皮の下にある皮膚の本体構造で水分や栄養を担う
- 主に コラーゲン線維とエラスチン線維 でできている
- 血管・リンパ管・神経・汗腺・皮脂腺・毛包(毛根を包む部分)などが存在
皮膚の本体である真皮層は、コラーゲン線維、エラスチン線維が規則的に配列され、ゼリー状の基質(ヒアルロン酸・水分)、細胞成分、脈管(血管・リンパ管)、神経からなります。
- コラーゲン線維:肌の土台となる強度を作る
- エラスチン線維:ゴムのように伸縮する弾力を生む
- ヒアルロン酸などの基質:水分保持・柔らかさ維持
真皮には、血管・リンパ管・神経が走行しており、皮膚に必要な栄養や酸素などを供給するために重要な部分です。皮膚のハリと弾力は真皮によって生み出されているため、加齢とともに劣化することでシワやたるみとなります。
④皮下組織(subcutaneous tissue)
皮膚の最も内側にある層で、脂肪(皮下脂肪)が多い
- 体温を保つ断熱材のような役割。
- 外部からの衝撃を和らげるクッションの役割。
- 皮下脂肪の量は部位や性別によって異なります。
真皮とその下の筋肉・骨との間に存在する層で、脂肪を多く含む組織です。クッションの役割とともに、保温作用、エネルギー貯蔵を担っています。
1. 表皮の老化
ターンオーバーは年齢とともに長くなる
ターンオーバーは、一般的に20代までで約28日、30代で約45日、40代で約55日、60代で約75日と言われています。原因は加齢だけでなく、睡眠不足、ストレス、栄養不足、喫煙、加齢、顔の擦りすぎなどの摩擦、皮膚の乾燥・炎症、ホルモンの乱れなどがあります。老化によりこの周期が40日以上に延びると、古い角質が残りやすくなり、くすみ、ごわつきなどが起こります。
表皮の老化の主な変化と結果のまとめ
| 加齢による変化 | 主な結果 | 
|---|---|
| ターンオーバー遅延 | くすみ、ごわつき | 
| メラニン排出不良 | シミ、色素沈着 | 
| 角質の乱れ・保湿力低下 | 乾燥、小じわ | 
| 表皮の菲薄化 | 敏感肌、赤み、かゆみ | 
2. 真皮の老化
コラーゲンやエラスチンの減少で真皮が劣化する
- 紫外線は表皮を通り抜けて真皮まで到達する
- コラーゲンやエラスチンを破壊する酵素(MMP:マトリックスメタロプロテアーゼ)が活性化
- 繊維芽細胞の働きが低下
- コラーゲンの量が減り、配列が乱れる
- エラスチンが硬くなり、弾力を失う
加齢によって線維芽細胞が衰え、膠原繊維が減少していきます。光老化が加わることで真皮乳頭層の弾力繊維の変性や、細胞間基質の減少もみられ、真皮が劣化していきます。
表皮への栄養が不足し、表皮も劣化する
- 真皮全体が薄くなり、血流も減少
真皮乳頭層も扁平化していくため、表皮への栄養不足から表皮も老化していきます。
真皮の老化で見られる変化のまとめ
| 老化の要因 | 主な変化 | 見た目の変化 | 
|---|---|---|
| 繊維芽細胞の機能低下 | コラーゲン・エラスチンの減少 | ハリの低下、細かいしわ | 
| 紫外線(光老化) | 繊維の断裂・変性 | 深いしわ、たるみ | 
| ヒアルロン酸減少 | 水分保持力の低下 | 乾燥、ハリの喪失 | 
| 血流低下 | 細胞代謝の低下 | 顔色が悪い、くすみ | 
肌質の分類
皮脂の分泌量により、脂性肌、普通肌、乾燥肌、混合肌に分類されます。

1. 乾燥肌(ドライ肌)
皮脂分泌が少なく角層の水分量が低下している状態。皮脂が少ないとバリア機能が低下するため、カサつき・かぶれ・湿疹などの肌トラブルを起こしやすくなります。
2. 脂性肌(オイリー肌)
皮脂分泌が過剰な状態。顔全体がテカり、肌の表面がベタつきやすくなる肌質で、毛穴の開きや赤みなどが目立ちます。毛穴に汚れがたまりやすく、ニキビなどあらゆる肌トラブルを起こしやすくなります。
3. 脂性乾燥肌(インナードライ)
もともと脂性肌の方がそれを気にして念入りに洗顔することで、皮脂が落ちすぎて肌が乾燥すると同時に、肌表面がすり減り、バリア機能が低下して保水力がなくなることでさらに乾燥が悪化した状態。乾燥を補おうと皮脂分泌がさらに盛んなため脂性乾燥肌(インナードライ)となり、あらゆる肌トラブルを起こしやすくなります。
4. 混合肌(複雑性)
部分的にカサつきとベタつきが共存する肌の状態。TゾーンやUゾーンなどの皮脂腺の働きが活発な部分は脂性肌(オイリー肌)で、その他は乾燥肌(ドライ肌)となっています。
- 肌荒れに対して正しいスキンケアができていないと、肌への刺激が続くことで悪循環によって肌荒れがさらに悪化し症状が長引くことになる。
- 肌のバリア機能を整え、生活習慣を改善して、この肌荒れスパイラルを断ち切ることが重要です。
肌診断 こんな方にオススメ!
● 自分の肌の状態を知りたい
● どんな美容治療をするべきなのか知りたい
● データに基づいた治療を行いたい
● 治療前後の経過を比較したい
目に見えている状態だけでなく、隠れたシミ・シワも映し出され、客観的に肌の状態を分析することで最適な治療法を導き出すことができます。肌の状態、治療の効果を比較することができます。



ネオヴォワール1プラス(Neo Voir I PLUS)

4種類のLED光源・3面3D撮影で可視化
- 通常光 :毛穴、シミ、シワ、肌色タイプ、クマなど
- 光沢光 :小ジワや隠れジワ、未来しわ
- 偏光 :赤み、くすみ、表皮性色素、ブラウン色素
- 紫外線光:ポルフィリン・メラニン色素・肝斑、皮脂
- 皮膚の敏感性、皮膚タイプ、皮膚トーン、皮膚の問題点などの治療前の肌状態を評価できます。
- 客観的に肌の状態を分析することで最適な治療法を導き出すことができます。
- 肌の状態、治療の効果を治療前後で比較することができます。

カウンセリング
お肌の状態やお悩みについてカウンセリングさせていただきます。
洗顔
肌診断機で撮影するにあたり、正確な診断のため、洗顔して、メイクを落としていただきます。
撮影
お顔の3方向から写真を撮影します。撮影にかかる時間は約10分ほどです。
診断
肌診断機の解析結果についてご説明させていただき、患者様と今後の治療方針をご相談し最適なプランをご提案します。
施術料金
| 初診料 再診料・手技料・処方料 | 2,200円 1,100円 | 
| 表面麻酔(クリーム) 局所麻酔 ブロック麻酔 笑気麻酔(30分) | 3,300円 3,300円 7,700円 5,500円 30分以上は10分毎に1,100円 | 
- 前回受診日から6ヶ月以上経過している場合は初診扱いとなります。
- コース契約の有効期限は契約日から1年間です。
- 料金や施術メニューにつきましては予告なく変更する場合があります。
| 品目 | 数量 | 税込価格 | 
|---|---|---|
| 初回撮影・診断料 | 1回 | 3,300円 | 
| 治療経過の撮影 | 1回 | 1,100円 | 
| 分析データ提供 | 1回 | 1,100円 | 
 
			 
			 
			 
			