奈良県香芝市の内科医療と美容医療のかかりつけ医
内科・呼吸器内科・美容皮膚科|ノアクリニック|NOA CLINIC

NMN・エクソソーム・幹細胞治療(予防・再生医療)

予防医療+再生医療でいつまでも若々しく生きる

再生医療

人間の生命を維持する組織や臓器が再生できる可能性が広がり、人生100年時代といわれる現在において再生医療の分野は注目を集めています。

転んで皮膚を擦りむいて出血しても、破けた血管は修復され皮膚もきれいになっていつのまにか再生して治ります。このように人間の体には再生能力があるため、傷ついた神経や組織を修復し再生することができます。

幹細胞(自己複製・多能性・万能性)

幹細胞はいろいろな細胞にこれから分化していく細胞です。幹細胞は大きく2種類に分けられます。一つは、皮膚や血液のように、決まった組織や臓器で、失った細胞のかわりを造り続けている幹細胞です。このタイプの幹細胞は組織幹細胞と呼ばれています。組織幹細胞は何にでもなれるのではなく、造血幹細胞であれば血液系の細胞、神経幹細胞であれば神経系の細胞と役目が決まっています。

もう一つは、ES細胞(胚性幹細胞)、iPS細胞(induced Pluripotent Stem Cell) 、間葉系細胞(mesenchymal stem cells)のように、どのような細胞でも作り出すことのできる「多能性幹細胞」です。自分自身にも、他の細胞にもなれる細胞(自己複製・多能性・万能性)です。

幹細胞を用いた再生医療は、人工的に培養した幹細胞等を体内に点滴などで投与することで損傷した臓器や組織を再生し回復させる治療であり、先進的かつ高度な医療で研究中の最新医療分野です。

再生医療を行うことが可能な医療施設

再生医療等安全性確保法により定められ、その治療の妥当性・安全性・医師体制・細胞加工管理体制を特定認定再生医療等委員会により審査され、治療提供計画が厚生労働省に受理された医療機関のみに許可された医療です。ノアクリニックは審査を通過の上、第二種再生医療等提供計画を厚生労働省へ提出し計画番号を取得した医療施設です。

予防医療とアンチエイジング

いつまでも若々しく、エネルギッシュに生きる

予防医療で健康的に活動的に人生を謳歌する

世界的に長寿化が進行する中、日本腎の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳に達しています。「人生100年時代」に向け、長い人生をできる限り健康で幸せに過ごすこと、すなわち健康寿命をいかに延ばすかが、個人にとっても社会にとっても重要な課題となっています。

寿命と健康寿命

「寿命」は死を迎えることです。「健康寿命」は病気や障害を抱えずに生活できる期間のことです。

健康寿命とは、生き生きと活動的で自立した生活を続けられるということであり、自分で動けなくなり介護が必要になったり、寝たきり状態になったときには、自身の健康寿命が尽きるといえます。寿命と健康寿命には約10年の差があるといわれています。

健康寿命を延ばし自立した生活を送るためには、個人個人の努力と施策が必要です。健康寿命の鍵を握るのがエネルギー産生です。細胞内でつくられるエネルギーが多いほど、身体がうまく機能し、健康を維持できます。エネルギーが少ないほど、重要臓器の老化と炎症が進む可能性があります。

予防医療

予防医療で真っ先に考えるのは健康診断や人間ドックを受けることと思います。もちろんこれらは予防医療の一つですが、あくまでも病気の早期発見が目的です。早期発見から早期治療へとつなげるという点でとても大切なことですが、病気を未然に予防しているかというと、そうとは言い切れません。「病気を予防しているか」「いかに病気にさせないか」ということが真の予防医療といえます。

病気を予防し、健康で自立した生活を送りたいのであれば、個人個人の努力とエネルギー産生を高める取り組みを見直すことが必要となります。

健康寿命をのばす予防医療

ミトコンドリア

人間のエネルギーを産生しているのは、およそ40兆個もの細胞の一つ一つに存在するミトコンドリアという細胞内器官です。つまりエネルギー生産の工場のような役割を担っています。1つの細胞内に1000兆ほど存在しています。私たちが食べ物として取り込んだ栄養素をもとに、ミトコンドリアはNAD⁺を利用して、ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギーを産生し、私たちの日々の活動や健康維持をサポートしています。

  • ミトコンドリアは、人間のエネルギー工場のような役割を担っています。
ATP(アデノシン3リン酸)

ATPは人間の生命活動になくてはならないエネルギーであり、幹細胞、免疫細胞、神経細胞、筋肉細胞、他の臓器細胞とさまざまな細胞に作用します。細胞内のNAD⁺が少ないとATP(エネルギー)の産生効率が低下し、全身の多様な機能が低下します。

  • 年齢とともにミトコンドリアの機能が低下し、ATPを作る力も弱まります。このため加齢による疲労感や活動量の減少につながるとされます。
ミトコンドリアの機能改善と老化防止

ミトコンドリアの機能を改善し活性化させることで、エネルギー産生が促進され、老化防止・身体機能の向上・認知力の向上など健康寿命をのばす効果が期待されます。

  • 高いエネルギーで日々の活動や健康維持をサポートし、若々しくエネルギッシュに生きることこそ、真のアンチエイジングで健康を保つ鍵となります。

健康長寿の秘訣

  • 肥満を避け、糖尿病、動脈硬化の予防を心掛ける
  • バランスの良い食事を心掛ける
  • ライフステージにあわせた運動を心掛ける
  • ミトコンドリアの機能向上でベストパフォーマンスを維持する
NMN点滴療法(β-NMN)

β-NMNで取り戻す最高の自分

サーチュインを活性化させる次世代のアンチエイジング

「加齢」と「老化」は似て非なるものです。「加齢」とは時間とともに年齢を重ねていくことであり、抗うことができません。「老化」とは生物の恒常性が変化し、身体機能が衰えていくことです。

老化をコントロールし、ベストパフォーマンスを維持することで、若々しくエネルギッシュに生きることこそ、真のアンチエイジングです。

NAD⁺

老化の原因のひとつとして、加齢と共に減少するNAD⁺があります。生物の体内に存在し、若々しさと健康維持をコントロールしています。このNAD⁺が長寿の鍵を握る抗老化遺伝子の働きを活性化させますが、NAD⁺は加齢に伴って減少するため徐々に若々しさが失われてしまいます。

NMN

NMN(β-ニコチンアミドモノヌクレオチド)細胞が活動するために不可欠な補酵素NAD⁺の前駆体で、ハーバード大学医学部の研究によって発見された次世代のアンチエイジング治療として知られています。

ハーバード大デビッド・シンクレア教授は「生後22カ月のマウスにNMNを1週間投与すると、生後6カ月のマウスに相当する筋肉になっていた。人間でいえば60歳から20歳への変化であり、実に40歳の若返りを果たしたのです。」と述べています。

年齢を重ねても若い頃と同じようにNAD⁺を保つことができれば、老化を遅らせることが可能といわれています。しかしNAD⁺そのものを摂取しても細胞には取り込まれないため、体内のNAD⁺を増加させる方法として、NAD⁺の前駆体であるNMNが注目されています。

  • サーチュイン遺伝子の活発化に欠かせないNAD+の元となるNMNは、加齢とともに減少し、50代になると若い頃の半分にまで減るとされる。
  • NMNが少なくなることで身体機能や認知機能の低下がすすみ、老化が始まります。

NMNは、枝豆やブロッコリー、アボガド、トマトなどの野菜やフルーツ、タネ類などに含まれますが、その含有量はごくわずかです。食物から十分な量のNMNを摂取することは現実的でなく、補給することが効果的だといえます。

NAD⁺には細胞膜透過性がなく、血中のNAD⁺が細胞内に到達できないため、NMMを投与します。NMNはSlc12a8というトランスポーターを介し細胞内に取り込まれるため、細胞内のNAD⁺を増加させることができます。


NMN点滴療法

サーチュインを活性化させることで抗老化作用が期待される

NMNは若返りが期待できる治療として注目される次世代のアンチエイジング治療です。

NMNはビタミンB3群の中に含まれている成分で、サーチュイン遺伝子を活性化し若々しく健康的な身体機能を保つという効果があります。加齢によって体内のNMNが減少すると、身体機能の低下や認知機能の低下といった症状が生じます。

NMNで期待される効果

  • サーチュイン遺伝子の活性化
  • ミトコンドリアの合成・活性化による効果
  • テロメアの伸長
  • 代謝が上がる
  • 体力が回復しやすくなる
  • 疲れにくくなる
  • 熟睡できるようになる
  • 集中力が良くなる
  • ホルモンバランスの正常化
  • 肌のキメ・ハリ・ツヤ感アップ
  • シミやシワが薄くなる
  • たるみの改善
  • 認知症
  • 糖尿病
  • 心血疾患(動脈硬化・心筋など)
  • 免疫機能の向上
  • 代謝改善・肥満予防

NMNを体内に取り組むことによりサーチュイン遺伝子を活性化されます。ミトコンドリアが活性化されることでエネルギーが増加し、テロメアを保護することで老化予防、身体機能の向上、認知力の向上などが期待されます。

  • NAD⁺が少なくなると老化が始まる
  • NMNが増加することで、エネルギーが高まり、健康的な⾝体を維持する
  • NMNはテロメアを保護し、老化予防となる

テロメア

テロメアは染色体の末端部分を指します。生きていく上で、細胞分裂をくりかえすとテロメアは少しずつ短くなります。短くなることは細胞の老化が始まっていることで癌や様々な疾患のリスクが高まるとされます。テロメアの短縮を抑制すると細胞の寿命が長くなります。NMNはテロメアを保護し伸長させる効果があると報告されています。

サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)

サーチュイン遺伝子は、健康寿命を延ばすことができる長寿遺伝子・若返り遺伝子と言われています。

サーチュイン遺伝子を活性化すれば、細胞内のミトコンドリアが増え、細胞中の異常なタンパク質や古くなったミトコンドリアが新しく生まれ変わる作用があります。NMNを摂取することでサーチュイン遺伝子を活性化させ、老化の速度を遅らせます。

  • NAD⁺やNMNは、あらゆる臓器のミトコンドリア機能を改善し、エネルギーを引き上げます。

NMNの有効性が期待される疾患

サーチュイン

サーチュイン遺伝子から産生されるタンパク質で、SIRT1~7の7種類が存在します。アンチエイジングだけでなく、傷ついたDNA修復や様々な加齢性疾患にも関与しています。骨格筋、肝臓、心臓、眼などほぼ全体の細胞レベルの新陳代謝や細胞機能の改善が期待され、様々な疾患の改善・予防、老化予防に効果的と考えられています。

こんな方にオススメ!

  • 肌のハリやツヤがなくなってきた
  • シミが増えてきた
  • シワやたるみが気になる
  • 髪の毛が薄くなったり細くなった
  • 最近疲れやすくなった
  • 熟睡できない、夜に目が覚めることが増えた
  • 集中力がなくなった
  • 眼精疲労がとれない、目が見えにくくなった

治療間隔・推奨ペース

1回の治療でも効果が期待できますが、持続的な効果、健康の維持、老化防止、疲労回復などが目的であれば、月1回程度の治療により効果が維持できます。

副作用・リスク

血管痛:注入した部位の血管痛や熱感、赤み、発疹などの症状が出る場合があります。

主要な欧米各国で承認されている国はありませんが、ワシントン大学医学部を始めとして、臨床試験(二重盲検無作為化試験)が開始されています。ヒトに安全に投与可能であると結論付けています。
嘔気、頭痛、便秘などの報告はありますが、現時点では重大な副作用の報告はありません。

治療がお受けできない方

  1. アレルギー疾患をお持ちの方
  2. 薬剤アレルギーがある方
  3. 妊娠中、もしくは授乳中の方

製造方法

NMN製造方法は唯一食物区分の酵母による人体へも安全な発酵法(天然由来培養)で製造しています。

NMNにはα-NMNとβ-NMNという立体配置の異なる2種類が存在します。ヒトの体内で生成されるNMNはβ-NMNであり、α-NMNが生成されることはありません。

比較項目発酵法化学合成法
内容成分例)NMN純度99.9%:0.1%酵素成分 100%生理活性成分 分解し身体へ作用する 体内毒性・悪影響無し例)99.9%NMN:0.1%化学合成物質 NMN純度80%以下も多い。 化学物質の体内影響は未知 有機合成製造工程中に有害物質利用;完全除去困難
安全性安全(天然由来酵母による発酵)危険(化学合成物質による製造)
原料の 使用許可諸外国では、発酵法・酵素法のみ認められている先進国では日本のみ使用可能
コスト以前は非常に高価、チームの 開発で量産化・コストダウン実現もとより難ありのため安価

未承認医薬品等(異なる目的での使用)

美容目的や諸症状の改善等の使用については本治療に用いる未承認医薬品等は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。保険適用外の自費診療となります。本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

入手経路等

厚生労働省から細胞加工施設の認可を取得したCPC(細胞培養加工施設)で製造されているものを国内販売代理店経由で入手しています。

医薬品副作用被害救済制度

未承認医薬品等は医薬品副作用被害救済制度等の救済対象にはなりません。

エクソソーム(幹細胞培養上清液)

間葉系幹細胞

中胚葉由来の間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells:MSC)は、骨髄、脂肪組織、皮膚、肝臓、歯髄など様々な種類の細胞に分化することができる多分化能をもつ幹細胞です。これまでの研究で中胚葉系の骨芽細胞、脂肪細胞、筋細胞、軟骨細胞などだけではなく、内胚葉系の内臓組織や外胚葉系の神経などの細胞にも分化する能力を持つことがわかりました。

特徴

  1. 人に比較的安全に投与できる
  2. 傷ついた細胞や組織を修復する作用がある
  3. 炎症をコントロールする作用がある
  4. 損傷部位に集まる性質がある(ホーミング作用)

間葉系幹細胞の分化能は、ES細胞やIPS細胞の分化能と比べると弱いですが、分化能が強いことはともすれば予期せぬ方向への分化の懸念もありますので、分化能が弱いことはある意味安全です。

間葉系幹細胞はさまざまなかたちで障害を受けた組織の修復をサポートすることが知られ、再生医療における細胞ソースになると期待されています。近年の研究から組織修復作用にはエクソソームが強く関与していることが明らかになりました。幹細胞移植と比較して、エクソソームを単離して使用することで、細胞成分を含まないより副作用の少ない安全かつ効果的な治療になると期待されています。

幹細胞培養上清液と幹細胞由来エクソソーム

幹細胞培養上清液は、間葉系幹細胞を培養する過程で生み出された生理活性物質を含む上澄み液を抽出したものです。500種類以上の成長因子やサイトカインなどの生理活性物質が、幹細胞を患部に誘導し組織の修復・再生や細胞の機能回復を促す効果があります。この培養上清液から単離・抽出したエクソソームは、美容医療・老化予防・疾病予防・慢性疾患の症状軽減など様々な効果が期待されています。

エクソソーム

エクソソームの研究は1980年代に始まり、40年以上の歴史があります。1983年にJohnstoneらが脂質二重膜構造を有する100nmほどの小胞が細胞から分泌されることを発見し、1987年にエクソソームと名付けました。1996年に免疫機能とのかかわりが指摘され、2007年にエクソソームに核酸(miRNA)が内包されていること、その核酸が他の細胞に移動することが発見されたことで研究のブレイクスルーとなり、それ以降は生命現象や疾患との関連、医療応用へと幅広く研究が活発化しています。

特徴

エクソソームは直径50〜150nmの細胞外小胞(extracellular vesicle:EV)で細胞外に分泌されます。内部にタンパク質、脂質、核酸(mRNA、miRNA、lncRNAなど)を含んでおり、これらの生物学的分子を標的細胞に運搬することで、細胞間の情報伝達・情報コミュニケーションを担っていることがわかり注目を集めている物質です。

損傷を受けた細胞に集まる性質があり、細胞を活性化させることで炎症を抑え、修復するように働きかけます。免疫応答、神経伝達、細胞の老化やアポトーシスなど多くの生物学的プロセスに関与しています。傷ついた組織や細胞を活性化し修復することで、疲労回復や健康維持、若返り、老化予防、慢性疾患の症状軽減の効果があります。

こんな方にオススメ!

● 敏感肌・乾燥肌を改善したい
● キメが整ったつややかな肌になりたい
● ハリ不足・小ジワが気になる
● くすみ・色ムラが気になる
● 肌の赤み・ニキビ跡が気になる
● アトピー性皮膚炎に悩んでいる
● ニキビ・肌荒れを改善したい
● 効果的な美肌治療を受けたい
● ダウンタイムが少ない施術を探している
● なかなか疲労感が回復しない
● 活力を取り戻したい
● 免疫力をアップさせたい
● 慢性疲労や腰痛、肩こりに悩んでいる
● 不眠症、更年期障害を改善させたい
● 薄毛や抜け毛の改善、毛髪の再生


エクソソーム点滴治療

幹細胞は生まれたときに60億個以上あるものの、年齢とともに減少し、40代では約3億個、60代では約1.5億個に減少してしまいます。年を重ねるごとに体の不調が起こる原因は、幹細胞の減少や、幹細胞の活動低下と考えられています。エクソソームを効率よく取り込むことで、細胞が活性化し再生を促します。

  • 幹細胞由来エクソソームは損傷された臓器や組織に集まる作用がある。
  • 幹細胞由来エクソソームは幹細胞治療と同等の治療効果を有するとされる。
  • 幹細胞由来エクソソーム静脈点滴は、損傷部位に輸送され機能回復・治療効果が高まる。
  • 幹細胞治療と同様の治療効果を得るには、幹細胞由来エクソソームをくりかえし投与する。

エクソソームの作用

エクソソームによる再生医療への応用

エクソソームは内部にmiRNA、mRNAといった核酸やタンパク質、脂質、代謝物などの分子を含んでおり、疾患特異性があると考えられており、診断・治療効果予測・予後予測のバイオマーカーへの臨床応用の開発研究が進められています。またエクソソームを用いた薬物送達システム(ドラッグデリバリーシステム)の開発も研究されており、薬物や遺伝子を標的細胞に効率的に運ぶことが可能となると考えられています。またこれらの機能を利用して新たな治療戦略の開発が進められています。

エクソソームは様々なサイトカインをもつ細胞であり、抗炎症作用、組織修復作用、免疫調節作用、血管新生作用、抗がん作用などの機能から、皮膚や肝臓の再生、心筋梗塞で損傷した心筋の回復、脳機能の回復などの多岐にわたる応用が期待され、新たな治療開発が進められています。このようにエクソソームには再生医療や免疫療法、がん治療などの分野で革新的な治療法を生み出す可能性があります。がん免疫療法ではナチュラルキラー(NK)細胞を活性化する傾向があり、がん細胞の細胞障害性があることが示されています。

エクソソームが有望と期待されている疾患

  1. 神経疾患 :認知症、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋委縮性脊索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、多発性硬化症、重症筋無力症など
  2. 脳疾患 :脳卒中、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血後遺症、頭部外傷など
  3. 運動器系疾患・外傷 :腰椎症、変形性関節症、骨粗しょう症、靱帯損傷、脊髄損傷など
  4. 膠原病・自己免疫疾患 :リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、潰瘍性大腸炎など
  5. 心血管疾患 :心筋梗塞、心不全など
  6. 呼吸器疾患 :肺線維症、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、COVID-19など
  7. 代謝性疾患 :糖尿病、NASHなど
  8. 消化器疾患 :肝障害、肝硬変など
  9. 腎疾患 :慢性腎臓病、腎不全など)
  10. 慢性疾患の軽減 :神経性疼痛、しびれなど
  11. 予防医学 :糖尿病、高血圧、脂質異常症・動脈硬化など
  12. 老化予防 :エイジングケア・アンチエイジング
  13. 美容医療・皮膚科疾患 :肌再生、ニキビ跡、アトピー性皮膚炎、薄毛治療など


エクソソーム治療

1.点滴治療

高濃度エクソソームを点滴投与します。エクソソームを体内に効率よく取り込むことで細胞の活性化・再生を促します。

1回の治療でも効果を実感しやすいですが、エクソソーム治療は一定期間継続することで効果が得られるため、定期的な治療を継続することがおすすめです。

2.肌再生治療

高濃度エクソソームをハイコックスやウルティムガンを用いて全顔に注入します。

1回の治療でも効果を実感しやすいですが、継続することで効果が得られるため通常5回程度の治療継続を推奨しています。

3.毛髪再生治療

高濃度エクソソームをウルティムガンを用いて頭皮に直接注射します。

薄毛の状態により個人差がありますが、効果は投与3~4回目以降から徐々に発毛効果が見られることが多いとされます。通常5~10回の治療継続を推奨しています。

治療間隔・推奨ペース

①健康維持やアンチエイジングを目的とする場合

1ヵ月に1回

1回の治療でも効果を実感しやすいですが、高い効果を発揮させるためには3~5回受けていただくことをおすすめしています。効果を持続させるために1ヵ月に1回を継続します。

②症状や疾患への治療を目的とする場合

1ヵ月に1~2回

1回の治療でも効果を実感しやすいですが、高い効果を発揮させるために5~10回の施術を受けていただくことをおすすめしています。効果を持続させるために1ヵ月に1回を継続します。

  • エクソソームは損傷された臓器や組織に集まる作用がある。
  • エクソソームは幹細胞治療と同等の治療効果を有するとされる。
  • エクソソーム点滴では損傷部位に輸送され治療効果が高まる。
  • 幹細胞治療と同様の効果を得るにはエクソソームをくりかえし投与する。

製剤

従来は1mlあたり約50億個のエクソソームが含まれていると高濃度エクソソームと呼ばれていましたが、当院の扱うエクソソームプレミアムには1mlあたり1,000億個を含有する超高濃度エクソソームとなっています。

脂肪由来間葉系幹細胞培養上清液(エクソソーム)

完全日本製で日本国内細胞加工所で特殊細胞培養を行っています。製造工程に使用されている培地及び試薬には、動物由来タンパク質等を用いていないため安全性が確保されています。培養、加工、製品化まで一貫して同工場で製造しているため、高い安全性、有効性、品質管理を保持しています。

独自の培養技術「3D培養」によりエクソソームを高濃度抽出しており、1.0mlあたり1000億個のエクソソームを含有しています。

子宮内膜由来間葉系幹細胞培養上清液(エクソソーム)

製造工程においてGMP(Good Manufacturing Practice)に準拠したセルプロセシングセンターにおいて製造されており、製造工程に使用されている培地及び試薬には、動物由来タンパク質等を用いていないため安全性が確保されています。R&R社が開発した特許出願中の特殊な培地によって子宮内膜由来間葉系幹細胞から精製されます(独自開発のビタミン豊富な培養液を使用しています)。精製されたエクソソームは凍結保存され、この培地にはDNAメチル化剤、極性溶媒、高粘度・高スモーラ溶液などの有害な凍結保存剤・冷凍保存剤を含んでいないため通常の凍結培地より安全です。

独自の培養技術によりエクソソーム高濃度抽出しており、また他の成長因子も豊富に含まれており、1バイアルあたり50億個以上のエクソソームを含有しています。

③臍帯由来間葉系幹細胞培養上清液(ウォートンジェリーエクソソーム)

臍帯とは「へその緒」のことで、臍帯由来の幹細胞培養上清液は市場にたった1%しか出回らないといわれている大変貴重な製剤です。原料となるヒト臍帯は国内有数の医療機関との連携により、日本人ドナーからご提供いただいた非常に希少性の高い日本製です。国内屈指の研究施設において厳密かつ多重の検査を実施し、高い安全性、有効性、品質管理を保持しています。

臍帯由来培養上清液は他組織由来よりもサイトカインやエクソソームの含有量が多く、効果が高いといわれています。母体で卵子から幾度となく細胞分裂を重ね赤ちゃんへのエネルギーは臍帯を介して行われます。つまり細胞の再生力・細胞間の調整に関して非常に高い再生能力があります。

臍帯由来の間葉系幹細胞は、その他の骨髄由来、脂肪由来、乳歯歯髄由来の間葉系幹細胞に比較して、組織修復、免疫制御、組織修復などに強く関与しています。臍帯由来では、若返りタンパク質といわれるGDF-11が他に比べ圧倒的な発現量であることから、皮膚線維芽細胞に対し、コラーゲンやヒアルロン酸などの産生を促すことが確認されており、肌のハリやツヤ、肌荒れ、顔の小ジワ・たるみ改善などの美肌効果、傷跡の回復や全身のエイジングケアに高い効果が期待できます。

臍帯由来ウォートンジェリーエクソソームの特徴
1.皮膚に対する有効成分が豊富

エクソソームには様々なアンチエイジング効果がありますが、臍帯由来エクソソームは肌・皮膚に対する有効成分が他のエクソソームよりも豊富に含有されています。

2. 若返りタンパク質:GDF-11が豊富

若返りに関与するGDF-11と呼ばれる成分が、臍帯由来エクソソームに豊富に含有されています。

効果・効能

副作用・リスク

  1. エクソソームは生体分子なので、異物である合成製剤などと比べると安全性は高いです。
  2. 幹細胞とは異なり、細胞を投与しませんので癌化の可能性はほぼなくなります。
  3. ごくまれにアレルギー反応や薬疹、アナフィラキシーを起こす可能性があります。
  4. 注射部位及び周囲の疼痛、発赤等を起こす場合がありますが自然軽快します。
  5. ごくまれに悪心、発疹、掻痒感、蕁麻疹を起こす場合があります。
  6. 生体分子の成分を注入するため、点滴後は献血ができなくなります。

治療がお受けできない方

  1. 悪性腫瘍の治療中の方
  2. 活動性の癌または過去6ヶ月以内に寛解した方
  3. 過去3カ月以内に免疫学的薬物毒性を示した方
  4. 過去に製剤に対する過敏症が認められた方

エクソソーム製品の安全性と品質管理

未承認医薬品等(異なる目的での使用)

美容目的や諸症状の改善等の使用については国内で承認されていません。保険適用外の自費診療となります。

入手経路等

厚生労働省から細胞加工施設の認可を取得したCPC(細胞培養加工施設)で製造されているものを国内販売代理店経由で入手しています。

医薬品副作用被害救済制度

未承認医薬品等は医薬品副作用被害救済制度等の救済対象にはなりません。

エクソソーム治療が有望と期待されている疾患

神経変性疾患

神経変性疾患とは、何らかの原因により脳や脊髄の神経細胞が徐々に失われ、物忘れが多くなったり(認知症)、手足がうまく動かせなくなったり、体のバランスがとりにくくなったり、筋力が低下(運動障害)する病気です。これらの多くは、まだ原因がよくわかっていない難病であり、いずれも有効な治療法に乏しいのが現状です。しかし、これまで原因不明とされてきたアルツハイマー病、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など多くの神経変性疾患は、近年の分子遺伝学の目覚ましい進歩により分子病態の解明が急速に進んでいます。

この分野での最近の大きなニュースはアルツハイマー病の新規治療薬の抗アミロイドβプロトフィブリル抗体(ㇾカネマブ)の承認でした。このように新規治療薬の開発研究は精力的に進められていますが、まだまだ一筋縄では根本的治療法の開発にまではいかない難病です。

神経変性疾患研究を学ぼう1;神経変性疾患にせまる;Learning at the Benc
異常タンパクの蓄積

神経変性疾患は、疾患により原因タンパクは異なるものの、いずれも異常タンパクが神経細胞内に蓄積して神経変性が引き起こされることで、認知症や運動障害などのさまざまな神経症状を発症すると考えられています(ミスフォールディング病)。

このうち脊髄小脳変性症、ハンチントン病などは、総称してポリグルタミン病と呼ばれ、原因タンパク内のグルタミン鎖の繰り返し(トリプレットリピート)の回数が多くなった異常タンパクが細胞内で蓄積し、神経変性を引き起こします。リピート数が多いほど、発症年齢も若く、症状も重症化します。

【神経変性疾患研究を学ぼう1;神経変性疾患にせまる;Learning at the Bench
シャロペンの作用

その一方で、生体内にはHsp60、Hsp70、Hsp90、Hsp100などのヒートショックタンパク質ファミリーの分子シャペロンと呼ばれる防御因子が備わっています。それぞれの細胞内で神経変性疾患関連の異常タンパクが凝集し蓄積してしまうのを抑制するとされています。

エクソソームとシャロペンの相互作用

シャペロンは、エクソソームに包まれて細胞から分泌されていることが分かりました。エクソソームは細胞間での伝達によって保護的な役割や生体の恒常性維持を担っており、神経変性疾患の症状進行の抑制、新規治療薬の開発、診断のバイオマーカーの開発・研究が現在進められています。

  • 神経変性疾患のメカニズムは異常タンパク蓄積による細胞の機能障害。
  • シャペロンが細胞内で異常タンパク蓄積を未然に防ぐ。
  • シャペロンはエクソソームによって細胞間を伝播し異常タンパクの蓄積を防ぐ。
  • エクソソームによって神経変性疾患の症状進行の抑制が期待されている。

エクソソーム治療が有望と期待されている疾患

  1. 幹細胞由来エクソソームは、幹細胞治療と同等の治療効果を有するとされる。
  2. 幹細胞由来エクソソーム静脈点滴は、損傷部位に輸送され神経変性の回復が期待される。
  3. 幹細胞治療と同様の治療効果を得るには、幹細胞由来エクソソームを3日間にわたって分割投与するなど短期間にくりかえすことが必要です。

1)脳梗塞・脳出血(脳卒中)

脳梗塞は脳の血管が詰まって脳血流が途絶える病気、脳出血は脳の血管が破れて脳血流が途絶える病気です。いずれも脳神経細胞に酸素や栄養が届かなくなるので脳の機能障害が起こります。幹細胞培養上清液(幹細胞由来エクソソーム)を点滴投与すると、脳損傷後の炎症が減少し神経保護作用がみられます。機能回復を促進するとともに、血液脳関門の修復、微小血管の修復、血管新生や神経新生などの修復を促進する効果があると報告されています。エクソソーム単回投与が損傷部位まで届くのはごく一部という課題もあるのが現状です。そのため投与回数をくりかえすほど、神経再生が促進され機能改善が進む可能性があると考えられています。

2)脊椎損傷

脊椎損傷は、転倒や事故により脊椎を損傷してしまい障害が残る病気です。若い世代での原因はスポーツ外傷が最も多く、他には高所からの転落もみられます。高齢者の場合は事故や転倒によることが多いとされます。現代の医学においても、これを回復させるための決定的な治療法はまだ確立されていません。一度損傷してしまった脊髄や中枢神経系を再生させることや麻痺状態を回復させることは困難です長期の経過となればなるほどリハビリにも限界が出てくることとなります。困難にしている原因は炎症反応、軸索ガイダンス因子、グリア瘢痕です。

これまでの治療法では回復がみられない脊椎損傷において、幹細胞培養上清液(幹細胞由来エクソソーム)の治療が注目されています。エクソソームを点滴投与すると、グリア瘢痕形成が低下することで脊髄損傷の緩和が期待され、歩行再生・髄鞘修復が促がされることが示されていますが、エクソソーム単回投与が損傷部位まで届くのはごく一部という課題もあるのが現状です。そのため投与回数をくりかえすほど、神経再生が促進され、歩行などの機能改善が進む可能性があると考えられています。慢性期脊髄損傷でも効果がみられることがあるとの報告や、脊髄損傷のみならず脳挫傷に対しても幹細胞培養上清液の点滴投与は有効との報告もあります。

3)認知症

認知症には主に4つの種類がに分類されます。

①アルツハイマー型認知症(67.4%)

アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞が変性して一部が萎縮していく過程で発症し、男性よりも女性の比率が高いのが特徴です。原因は、アミロイドβやタウの異常タンパクが蓄積することと考えられています。発症後はゆるやかに進行していく点が特徴です。幹細胞培養上清液(エクソソーム)を点滴投与すると、神経再性能・神経修復作用、抗炎症作用があるので、アルツハイマー病で障害された脳神経細胞を修復・再生させる可能性が期待されています。またアミロイドβやタウを細胞外に排出することで除去させることが期待されます。エクソソーム単回投与が損傷部位まで届くのはごく一部という課題もあるのが現状です。そのため投与回数をくりかえすほど、神経再生が促進され、歩行などの機能改善が進む可能性があると考えられています。

②血管性認知症(8.73%)

血管性認知症は脳の血管障害によって生じるため、認知機能がまだらに保たれていることが特徴。女性よりも比較的男性に多く見られる症状です。原因は脳出血や脳梗塞など脳血管の障害とされています。

③レビー小体型認知症(7.62%)

レビー小体型認知症は脳の神経細胞が減少することで発症します。男性の発症リスクは女性の約2倍と言われています。手足の震え、身体のこわばり、歩行障害、幻視、うつ症状、睡眠時の異常行動、気分や行動がコロコロ変わるのが特徴。レビー小体と呼ばれるタンパク質が脳の神経細胞を壊すことで発症します。症状進行の早さが特徴でアルツハイマー型認知症や血管性認知症と比べても進行速度が速い。

④前頭側頭型認知症(3.05%)

前頭側頭型認知症は若年層に起こりやすい認知症です。平均的な発症年齢は55歳前後と言われており、国の難病にも指定されています。原因は前頭葉や側頭葉の萎縮で起こります。脳の前頭葉は人格や行動をつかさどるため、発症すると社会的な行動がとれなくなったり感情の抑制がきかなくなったりします。側頭葉は言語をつかさどるため、萎縮により相手の言葉の意味がわからなくなったり、喋りにくくなったりします。

4)パーキンソン病

パーキンソン病は脳内のドパミンが不足するため、脳からの命令が全身にうまく伝わらず、身体が動かなくなる神経変性疾患です。数年かけて徐々に進行していきます。運動機能障害が主な特徴であり、震え、筋肉の硬直、動作の遅さ、バランスの問題などが見られます。パーキンソン病の治療における再生医療は現在活発に研究されている分野です。幹細胞培養上清液(エクソソーム)を点滴投与すると、神経再性能・神経修復作用があるので、パーキンソン病に対する治療効果が期待されています。エクソソーム単回投与が損傷部位まで届くのはごく一部という課題もあるのが現状です。そのため投与回数をくりかえすほど、神経再生が促進され、歩行などの機能改善が進む可能性があると考えられています。

5)筋委縮性脊索硬化症(ALS)

筋萎縮性側索硬化症は、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなっていく疾患です。筋肉そのものの病気ではなく、運動をつかさどる神経(運動ニューロン)が主に障害をうけます。その結果、脳から命令が伝わらなくなることにより、力が弱くなり筋肉がやせていきます。一方で、感覚・視力・聴力、内臓機能などはすべて保たれることが多いです。

6)脊髄小脳変性症

脊髄小脳変性症は主に小脳や脊髄の神経細胞が障害されることで様々な症状を引き起こす疾患です。麻痺はないのに上手に動かすことができないという状態です。歩行時のふらつき、手の震え、字がうまく書けない、ろれつが回らない等の症状が出てきます。運動失調のみのタイプから、パーキンソン様症状や自律神経症状なども現れるタイプまであります。原因としては、遺伝性、遺伝以外の原因による孤発性、その他の3つに分類され、約7割が孤発性だといわれています。いずれの場合にも、歩行や日常生活動作などが困難となる運動失調症状が徐々に進行します。現時点では脊髄小脳変性症を根治させる治療法は確立されていないため、発症した場合は現れた症状に対する対症療法が行われます。炎症や血流不全などにより神経細胞が徐々に障害されていき、最終的には神経細胞が死滅し脳が委縮します。幹細胞培養上清液(エクソソーム)を点滴投与すると、神経再性能・神経修復作用があるので、脊髄小脳変性症に対する治療効果も期待されています。エクソソーム単回投与が損傷部位まで届くのはごく一部という課題もあるのが現状です。そのため投与回数をくりかえすほど、神経再生が促進され、歩行などの機能改善が進む可能性があると考えられています。

7)多系統萎縮症

多系統萎縮症は小脳変性症の一種です。症状は小脳失調症状、パーキンソン症状、自律神経障害などがあり、脳のさまざまな部位が障害を受けることで発症する病気です。αシヌクレインと呼ばれる異常タンパクが小脳や脳幹、脊髄に蓄積することで同部位の障害を受けることから病気が発症すると考えられています。神経細胞が障害を受けると神経変性され最終的には神経細胞が死滅し脳が萎縮します。病気を根本的に治療する方法は確立されていません。幹細胞培養上清液(エクソソーム)を点滴投与すると、神経再性能・神経修復作用があるので、脊髄小脳変性症に対する治療効果も期待されています。エクソソーム単回投与が損傷部位まで届くのはごく一部という課題もあるのが現状です。そのため投与回数をくりかえすほど、神経再生が促進され、歩行などの機能改善が進む可能性があると考えられています。

自己脂肪組織由来幹細胞治療

自己脂肪組織由来幹細胞を用いた治療

間葉系幹細胞の作用

間葉系幹細胞は多様な細胞に分化できる能力を持ち、サイトカインを生成しコラーゲンの増生作用として働いたり、様々な細胞を活性化することが分かっています。また自身の損傷部位を発見するとともに、組織を再生する性質を持っています。

これまで改善が難しいとされていた様々な症状について幹細胞の特性を利用することで、治療効果があることが多数報告されており、様々な効果が期待できます。

  1. 抗炎症作用
  2. 神経細胞への再生能
  3. 血流改善作用
  4. 異常蛋白分解作用
  5. ホーミング効果(障害部位に集まっていく性質)

皮膚細胞老化による加齢性変化に対する自己脂肪組織由来幹細胞治療

ノアクリニックでは加齢性変化を改善することを目的として「皮膚細胞老化による加齢性変化(シワ、シミ、たるみ、陥没)に対する自己脂肪組織由来幹細胞を用いた局所注入療法」という名称で再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づき、厚生労働大臣に再生医療等提供計画を提出しています。

治療内容

患者様ご自身の脂肪を採取し培養した自家の脂肪由来間葉系幹細胞を直接注入することで、顔や首などのシミ、くすみ、シワ、たるみといった皮膚の加齢性変化やニキビ跡の改善することを目的としています。幹細胞治療は皮膚老化に対して、抗酸化作用の増加や、コラーゲン繊維の正常化・増生によって、シワ、シミ、たるみ、陥没に対する改善効果があり、従来の治療法のみでは有効性に乏しい症例に対しての効果の報告も増えており合理的な治療と考えられています。

治療がお受けできない方

  1. 脂肪採取の施行時に安静が保てない方
  2. 本治療に必要な脂肪量が得られない方
  3. 透析中の方
  4. 妊娠中の方

脂肪採取方法・培養・注入療法

脂肪採取は局所麻酔で1.0~2.5㎝前後の皮膚切開が必要となります。採取した脂肪から細胞培養加工施設m内で無菌的に幹細胞を培養増殖させます。初回投与まで約4~6週間を要します。自己脂肪由来間葉系幹細胞をハイコックスやメソガンの医療機器で全顔に直接注入します。幹細胞の注入後は初回投与から1, 3, 6ヶ月後を目安に経過のフォローを肌診断器を用いて治療効果を分析します。

合併症・副作用

脂肪採取部位の痛みや出血、注射部位及び周囲の発赤、掻痒感、蕁麻疹、アレルギー反応など

再生医療の提供を行う医療施設、細胞培養加工施設について

第二種再生医療等提供計画を厚生労働省へ提出し計画番号を取得した医療施設です。幹細胞の培養にはグランソール奈良免疫研究所に培養委託を行い、高品質な幹細胞を提供いたします。

未承認医薬品等(異なる目的での使用)

美容目的や諸症状の改善等の使用については国内で承認されていません。保険適用外の自費診療となります。

入手経路等

厚生労働省から細胞加工施設の認可を取得したCPC(細胞培養加工施設)で培養されたものを入手しています。

医薬品副作用被害救済制度

未承認医薬品等は医薬品副作用被害救済制度等の救済対象にはなりません。

施術の流れ

カウンセリング

お肌の状態やお悩みについてカウンセリングさせていただきます。

洗顔

洗顔して、メイクを落としていただきます。

施術

点滴療法、ウルティムガンを使用しての局所注入(メソセラピー)をお選びいただけます。

副作用・ダウンタイム

NMN点滴治療の副作用・リスク・注意点

  1. 注入した部位の血管痛や熱感、赤み、発疹などの症状が出る場合があります。
  2. 主要な欧米各国で承認されている国はありませんが、ワシントン大学医学部を始めとして、臨床試験(二重盲検無作為化試験)が開始されています。
  3. 現時点では重大な副作用の報告はありません。

NMN点滴治療がお受けできない方

  1. 過去に製剤に対する過敏症が認められた方
  2. 薬剤アレルギーがある方
  3. 妊娠中、もしくは授乳中の方

エクソソーム点滴治療の副作用・リスク・注意点

  1. エクソソームは生体分子なので、異物である合成製剤などと比べると安全性は高いです。
  2. ごくまれにアレルギー反応や薬疹、アナフィラキシーを起こす可能性があります。
  3. 注射部位及び周囲の疼痛、発赤等を起こす場合がありますが自然軽快します。
  4. ごくまれに悪心、発疹、掻痒感、蕁麻疹を起こす場合があります。
  5. 生体分子の成分を注入するため、点滴後は献血ができなくなります。

エクソソーム点滴治療がお受けできない方

  1. 悪性腫瘍の治療中の方
  2. 活動性の癌または過去6ヶ月以内に寛解した方
  3. 過去3カ月以内に免疫学的薬物毒性を示した方
  4. 過去に製剤に対する過敏症が認められた方

施術料金

初診料
再診料・手技料・処方料
2,200円
1,100円

表面麻酔(クリーム)
局所麻酔
ブロック麻酔
笑気麻酔(30分)
3,300円
3,300円
7,700円
5,500円
30分以上は10分毎に1,100円
※料金や施術メニューにつきまして予告なく変更させていただく場合がありますのでご了承ください

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)

品目数量税込価格
β-NMN300mg点滴1回
3回セット
66,000円
187,000円
β-NMN500mg点滴1回
3回セット
88,000円
237,600円

エクソソーム(ヒト幹細胞培養上清液)


脂肪由来幹細胞培養上清液(エクソソームプレミアム)
品目数量税込価格
エクソソーム点滴
(33,000円/1.0ml)
1バイアル (2.0ml)
2バイアル (4.0ml)
3バイアル (6.0ml)
5バイアル (10.0ml)
66,000円
132,000円
198,000円
297,000円
5バイアルセット
(29,700円/1.0ml)
10バイアルセット
(28,050円/1.0ml)
5バイアル

10バイアル
297,000円

561,000円
肌再生(皮下注射)1バイアル (2.0ml)66,000円
毛髪再生(頭皮注射) 1バイアル (2.0ml)
2バイアル (4.0ml)
66,000円
132,000円
麻酔クリーム1回3,300円


臍帯由来幹細胞培養上清液(ウォートンジェリーエクソソーム)
品目数量税込価格
エクソソーム点滴
(44,000円/1.0ml)
1バイアル(2.0ml)
2バイアル(4.0ml)
3バイアル(6.0ml)
5バイアル(10.0ml)
88,000円
176,000円
264,000円
396,000円
5バイアルセット
(39,600円/1.0ml)
10バイアルセット
(37,400円/1.0ml)
5バイアル

10バイアル
396,000円

748,000円
肌再生(皮下注射)1バイアル(2.0ml)88,000円
毛髪再生(頭皮注射) 1バイアル(2.0ml)
2バイアル(4.0ml)
88,000円
176,000円
麻酔クリーム1回3,300円


子宮内膜由来幹細胞培養上清液(エクソソームスペシャル)
品目数量税込価格
エクソソーム点滴
(41,800円/1.0ml)
0.5バイアル(3.0ml)
0.7バイアル(4.0ml)
1バイアル(6.0ml)
125,400円
167,200円
250,800円
3バイアルセット
(37,620円/1.0ml)
3バイアル
677,160円

内科・呼吸器内科

予約優先
診療時間
09:00 - 12:00
17:00 - 19:00

▲:第4土曜日は休診日です

美容皮膚科

完全予約制
診療時間
09:00 - 19:00
09:00 - 17:00

:第4土曜日、第2・第4日曜日は休診日です

診療所名 ノアクリニック│NOA CLINIC
所在地 〒639-0265 奈良県香芝市上中2002-1
電話番号 0745-43-6558
アクセス 電車をご利用の場合:JR志都美駅から徒歩1分
自家用車をご利用の場合:西名阪香芝インターから2分(駐車場5台)