奈良県香芝市の内科医療と美容医療のかかりつけ医
内科・呼吸器内科・美容皮膚科|ノアクリニック|NOA CLINIC

がんに対する高濃度ビタミンC点滴療法

奈良県香芝市 ノアクリニック 内科・美容皮膚科・再生医療

こんにちは、ノアクリニック院長の青野です。当クリニックは再生医療等安全性の確保等に関する法律に基づき、厚生労働省へ第二種再生医療等提供計画を提出し計画番号を取得した医療施設です。

高濃度ビタミンC点滴療法とは

1.アンチエイジング・美肌効果に優れた高濃度ビタミンC点滴

ビタミンCは紫外線によるメラニンの生成を抑制し、シミ・くすみ・肝斑などのお肌のトラブルを改善し、またコラーゲンの生成を促進するため、しわ・たるみの防止にもなります。ビタミンCは食べ物などから摂取しようとしても、効果が得られるほど大量には摂取できません。このビタミンCを効率良く摂取できる方法として注目されているのが高濃度ビタミンC点滴です。

抗酸化作用の高い高濃度ビタミンCを体内に摂取し、体内の血中濃度を上昇させることで、メラニン色素の排出を促進する効果のほか、アンチエイジング・美肌・保湿などの美容効果、さらにはアトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状の改善、免疫力の向上、抗がん作用に至るまで様々な効果が期待できます。当クリニックでは品質の高い高濃度ビタミンC(英国マイラン社製)を使用しております。国産のビタミンC注射製剤には防腐剤が添付されており、高濃度の点滴には適していません。

  • 高濃度(12.5g~50g):免疫力を高める作用による風邪などの予防、体力回復、アンチエイジングやメラニン生成抑制から美白や美肌の効果があります。  
  • 超高濃度(50g以上):抗がん作用も期待できます。

2.抗がん作用も期待できる高濃度ビタミンC点滴

1970年代にビタミンCの点滴と経口サプリメントで、ビタミンCの投与が末期進行がんの患者の生存期間を延長することが医学誌に発表されていました。2005年にアメリカ国立衛生研究所(National Institute of Hearth: NIH)から、ビタミンCががん細胞に効くメカニズムに関する論文が発表されて以来、再び注目され米国の大学病院を中心に高濃度ビタミンC点滴療法ががんの補助療法として研究と普及が始まり、日本でも2007年から徐々にがん治療の選択肢として導入されるようになりました。現在では米国、カナダ、日本などの大学病院で、がん患者を対象にした高濃度ビタミンC点滴療法の臨床試験が30以上も進められ、論文も数多く発表されています。

これまでの論文から、高濃度ビタミンC点滴療法が、がんの予防・再発予防としても効果的であるとともに、がん患者の痛み、倦怠感、食欲低下、不眠などの症状を改善し、QOL(生活の質)を維持することがわかりました。また、単独あるいは他の標準治療との併用でがんの進行抑制や縮小の報告もあります。高濃度ビタミンC点滴療法は化学療法のような辛い副作用がほとんどなく、点滴にて大量投与されたビタミンCが、がん細胞を選択的に作用することを利用したがんの代替療法の一つとされています。

3.高濃度ビタミンCのがん細胞への作用機序

抗酸化物質であるビタミンCは、強い酸化作用でがん細胞を殺すこと、さらには正常細胞にはダメージを与えないことが報告されました。
ビタミンCが高濃度になると、強い酸化作用をもつヒドロキシラジカルを誘します。がん細胞はヒドロキシルラジカルに攻撃されやすい環境にあります。
また、がん細胞はブドウ糖を取り込みやすいという性質があり、ブドウ糖と構造が似ているビタミンCはがん細胞に取り込まれやすいという特徴があります。そのため、がん細胞にはより多くのヒドロキシラジカルが発生しやすくなります。これが、ビタミンC療法が、がん細胞に特異的に働くメカニズムです。

4.高濃度ビタミンC点滴療法で期待される効果

高濃度ビタミンC点滴療法単独でどの程度の抗がん作用の効果があるかについてはまだ十分なデータはありません。効果良好な症例は報告されていますが今後さらに臨床試験で検証する必要があります。現段階では標準治療と併用することで治療効果を高める可能性や、標準治療で効果が得られない症例に高濃度ビタミンC点滴療法を行う価値はあると考えられています。

ビタミンCには重篤な副作用はほとんどありません。点滴刺入部あるいは血管痛、頭痛、低血糖などが見られることがあります。抗がん剤・放射線の副作用に比べれば非常に軽度です。高濃度ビタミンC点滴療法は、ほとんど正常細胞にダメージを与えることはありません。

5.抗がん剤や放射線療法と併用できる高濃度ビタミンC点滴療法

ビタミンCが抗がん剤の副作用を軽減し、抗腫瘍効果を高めるというデータがあります。症状緩和の効果も臨床的に確認されています。また、栄養状態や全身状態の悪化を防ぐという点でも大きな価値があります。

栄養状態や全身状態の悪化は、抗がん剤の治療をスケジュールどおりに完遂できない要因となります。高濃度ビタミンC点滴療法を併用することで栄養状態や全身状態を保ち、標準治療を継続することができるような体調管理をサポートすることができるとも考えられます。また病気が与える直接的なストレス、精神的なストレス、そして治療や闘病生活が与えるストレスなど、がん患者は心身ともにさまざまなストレスを抱えています。精神的なストレスを緩和し免疫力を高めるためにも、よりビタミンCを必要としているとも考えられます。

こんな方にオススメ!

  • がんの標準治療が無効もしくは効果が低い方
  • がんの標準治療の効果をより確実にしたい方
  • がんの標準治療の副作用を少なくしたい方
  • 体調を維持しながらがんの寛解期を延ばしたい方
  • がんの標準治療ではなく代替治療を受けたい方
  • ※有効な抗がん剤や放射線治療がある場合は併用を推奨します

治療の推奨ペース

  1. 最初はビタミンC12.5gから点滴を始め、25gから50g以上へと増量します。
  2. 点滴頻度は、治療開始時は週に2〜3回で3ヶ月継続します。
  3. その後の経過で週に1回を3ヶ月継続し、その後は2週に1回で点滴継続します。
  4. ビタミンCの量と点滴頻度は病状によって変更します。

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診療所名 ノアクリニック│NOA CLINIC
所在地 〒639-0265 奈良県香芝市上中2002-1
電話番号 0745-43-6558
アクセス 電車をご利用の場合:JR志都美駅から徒歩1分
自家用車をご利用の場合:西名阪香芝インターから2分(駐車場5台)