NMNとは;次世代のアンチエイジング
奈良県香芝市 ノアクリニック 内科・美容皮膚科・再生医療
こんにちは、ノアクリニックの青野です。NMNに関しては内服薬と点滴治療を取り扱っています。
■NMN療法
NMN(ニコチンアミドヌクレオチド)は、ハーバード大学医学部の研究によって発見された次世代のアンチエイジング療法として知られています。
NMNは、私たちの体の中でNAD⁺という物質をつくる材料になる成分です。NAD⁺は、体のエネルギー代謝などに関わっており、年齢とともに体内量が減少し、その低下が「疲れやすさ」「代謝低下」「老化」などと関連する可能性が指摘されています。NAD⁺量を上昇させることで、細胞自体を若返らせ、臓器や組織を活性化させることができます。
- NAD⁺(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の前駆体
- NAD⁺はエネルギー代謝、DNA修復、細胞機能維持に関与
- 加齢とともにNAD⁺は低下することが知られている
■投与方法
- 経口摂取(サプリメント)
- 点滴投与(自由診療)
■価格
| 品目 | 数量 | 税込価格 |
|---|---|---|
| β-NMN300mg点滴 | 1回 3回セット | 66,000円 187,000円 |
| β-NMN500mg点滴 | 1回 3回セット | 88,000円 237,600円 |
| NMN12000内服 | 120錠(1日2錠×60日分) | 22,000円 |
■治療間隔・推奨ペース
1回の治療でも効果が期待できますが、持続的な効果、健康維持、老化防止、疲労回復などが目的であれば、4週間に1回程度の治療により効果が維持できます。
■NAD⁺の働き
①エネルギー産生の中心
解糖系、TCA回路、ミトコンドリアの酸化的リン酸化において中心的な電子伝達体として機能し、ATP産生を支えています。
②生命活動の調節因子
サーチュイン(SIRTs)、PARPs、CD38などの酵素の基質として、DNA修復、遺伝子発現制御、炎症応答、免疫細胞の機能調節に関与しています。
■年齢とともに減少するNAD⁺レベルとその影響
①エネルギー産生の低下
ミトコンドリア機能の低下による疲労感の増加や体力の減退
②慢性炎症の増加
炎症調節機能の低下による全身の慢性炎症と組織損傷
③細胞修復機能の低下
DNA修復能力の減少による細胞老化の加速とし組織機能の劣化
④加齢関連疾患リスクの増加
心血管疾患、神経変性疾患、糖尿病などの発症リスク上昇

■NAD⁺が支える主要な体の機能
①神経保護作用
脳細胞を保護し記憶力と認知機能の維持をサポート。NAD⁺はニューロンの修復と神経伝達物質の賛成に関与し、脳の健康と機能を支えます。
②代謝調節機能
糖代謝の改善とエネルギー産生の効率化をサポート。ミトコンドリア機能を最適化し細胞のエネルギー代謝を活性化することで全身の代謝バランスに貢献します。
③免疫系強化
免疫応答の適切な調節と免疫細胞の機能向上をサポート。バランスの取れた免疫反応を促進し、加齢に伴う慢性炎症状態の軽減に寄与します。
④心血管系の健康維持
血管の弾力性を保ち新機能と血圧の正常化に貢献。動脈硬化予防や血管内皮機能の最適化により、心血管系の健康維持に重要な役割を果たします。
- 動物実験では老化関連機能の改善報告が多数あり
- ヒト研究でもNAD⁺濃度上昇は確認されている、疲労感・代謝・運動機能の改善報告あり
- ヒトでの大規模・長期エビデンスはまだ研究段階
【副作用・リスク】
血管痛:注入した部位の血管痛や熱感、赤み、発疹などの症状が出る場合があります。
主要な欧米各国で承認されている国はありませんが、ワシントン大学医学部を始めとして、臨床試験(二重盲検無作為化試験)が開始されています。ヒトに安全に投与可能であると結論付けています。
現時点では重大な副作用の報告はありません。
治療がお受けできない方
- アレルギー疾患をお持ちの方
- 薬剤アレルギーがある方
- 妊娠中、もしくは授乳中の方
未承認医薬品等(異なる目的での使用)
美容目的や諸症状の改善等の使用については本治療に用いる未承認医薬品等は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。保険適用外の自費診療となります。本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
入手経路等
厚生労働省から細胞加工施設の認可を取得したCPC(細胞培養加工施設)で製造されているものを国内販売代理店経由で入手しています。