アレルギー検査39種類セット(View39)
奈良県香芝市 ノアクリニック 内科・呼吸器内科・アレルギー科・美容皮膚科・再生医療
こんにちは、ノアクリニック院長の青野です。今回はアレルギー検査について説明します。アレルゲンの増加、大気汚染や化学物質など環境変化のため、アレルギーの患者さんは年々増加しています。
View39検査
アレルギーの原因となることが多い39項目のアレルゲンに対する特異的IgE抗体価を調べることが可能な血液検査です。アレルギー性鼻炎・花粉症、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹、気管支喘息などで悩まれている方で、原因となる物質がわからない時などにお勧めです。
検査対象となるアレルゲン39項目は以下のとおりです。吸入系のアレルゲン19種類、食物系のアレルゲン 20種類の項目を検査します。
(食物アレルギー診療ガイドライン 2021より)
アレルギー検査の信頼性について
検査結果は、クラスといった分類で示されます。0~6までの7段階のクラスがあり、クラス0〜1の場合は陰性、クラス2の場合は偽陽性、クラス3~6の場合は陽性となります。クラスが高い場合は、そのアレルゲンが原因である確率が高いですが、クラスが高くても症状がないこともあるので検査のみではアレルギーの診断はできません。そのため、臨床症状とあっているかどうかを考える必要があります。
吸入系アレルゲンは、吸入することで様々なアレルギー症状が出やすいため、アレルギー性鼻炎のほか、気管支喘息・アトピー咳嗽・咽頭アレルギーの原因になりやすいアレルゲンです。比較的臨床症状と合致しやすいです。
食物系アレルゲンは、食べることでアレルギー症状が出やすいため、アナフィラキシーや蕁麻疹の原因にもなりうるアレルゲンです。ただし食物系アレルゲン検査はあくまで補助診断で、陽性であったとしても食事制限しなければいけないというわけではありません。特異的IgE抗体検査によって推測することができますが、確定診断には病院で実際にその食品をごくわずかの量を食べてみてアレルギー症状があらわれるかどうかを確認する食物経口負荷試験という検査が必要です。