メディカルダイエットと食事運動療法
奈良県香芝市 ノアクリニック 内科・呼吸器内科・総合内科専門医、美容皮膚科
こんにちは、ノアクリニックです。今回はメディカルダイエットについてです。
春~夏がやせにくい理由
気温が暖かくなってくる4月をピークに基礎代謝は上がり、春から夏にかけて気温が暖かくなると基礎代謝は下がっていきます。それには外気温が影響しています。 冬は外気温が低いため、エネルギーを消費して体温を維持しようとしますが、夏は外気温が高いため、体温を維持するためのエネルギーが小さくてすみます。またそれに加えて、夏は冷房で体が冷える、汗をかいて体内の水分が減るなどして、血流の低下も起こりやすく、これも基礎代謝を下げる原因となります。
春~夏こそメディカルダイエット+健康を見据えた栄養・食事と運動・筋トレ
これからの季節は運動をせずに代謝が落ちてしまうと、太りやすくなるだけでなく、夏バテの原因にもなります。ノアクリニックでは、ダイエットと健康のために、内服薬、注射薬を取り揃えています。メディカルダイエットを希望される皆さんに正しい知識を持って治療を受けていただきたいと考えております。
GLP1ダイエットを成功させるためには、計画的に体重を減らし、日常生活の食事量や食事内容を見直し、数カ月かけてその生活に適応するように治療していくことが大切です。
人生100年時代を見据え、健康維持していくためには、すべてのライフステージにおいて、過栄養にも低栄養にもならない健康的な食事を心がけることが重要です。特に若い女性は、食事量・運動量ともに少ない「エネルギー低回転型」の生活習慣では、筋肉量が少なく、食後血糖の上昇する耐糖能異常がみられることがあり、将来、糖尿病や骨粗鬆症などになるリスクが高くなるともいわれています。バランスの良い栄養摂取を心掛けるとともに、運動や日常生活での生活活動などで積極的に体を動かすようにして筋肉量を増やし「エネルギー高回転型」へ変えていきましょう。
メディカルダイエットは完全予約制となります。
メディカルダイエット(GLP-1ダイエット)
メディカルダイエットでは、食欲抑制作用や満腹感持続により食べ過ぎることや間食を制限することができるため、自然と摂取カロリーや食欲が減ることからストレスを感じにくく体重減少効果が期待できます。健康的にダイエットを継続するためには、タンパク質やビタミンなどの必要な栄養素の摂取不足には注意が必要です。
ダイエットは短期間に結果を出すことにこだわるよりも、適切なサポートで計画的に体重を減らし、日常生活の食事量や食事内容を見直し、数カ月かけてその食生活の変化に適応するようにしていくことが大切です。
GLP-1ダイエットの特徴
糖尿病でない肥満の人たちへのGLP-1受容体作動薬の効果は
- 食事前の空腹感の抑制
- 食欲低下による食行動のコントロール
- 食事の嗜好の変化、特に「高脂肪で甘くないもの」への食欲低下
の3つが報告されています。 (Diabetes Obes Metab. 19: 1242–1251,2017)
GLP-1受容体作動薬は、血糖値上昇に対して血糖値を下げるといった作用です。血糖値が下がりすぎて低血糖発作になることが少ないので安心して使用できます。副作用としては吐き気、胃のむかつき、便秘や下痢などの症状がおこることがあります。症状には個人差がありますが、多くの場合には毎日継続すると徐々に症状が軽くなり消失します。ダイエットのストレスと言えば「我慢」だと思いますが、GLP-1受容体作動薬は食欲を抑えることができるため、ストレスの少ないダイエット方法と言えます。
特徴
- 自然に食欲が減る
- 満腹感が持続する
- 脂肪分解を促進する
- ダイエットにストレスを感じにくい
リベルサス:GLP-1受容体作動薬(経口薬)
リベルサスは、2021年2月に発売された経口GLP-1受容体作動薬でセマグルチドを主成分としています。自分で注射をするのが苦手で内服薬から開始したい方におすすめです。血糖値に応じてインスリンの分泌を促し、急激な血糖値上昇を抑制します。また、胃腸の動きを緩徐に調整し、食欲を抑制する効果もあります。リベルサスを内服することで食欲を抑え、自然と摂取カロリーが減ることで減量効果が期待できます。
内服の注意点としては、薬剤吸収が胃の内容物により低下します。そのため1日のうちの最初の食事・飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分の水(約120mL以下)で服用し、服用後少なくとも30分は、飲食及び他の薬剤の経口摂取を避ける必要があります。
特徴
- 血糖値の上昇に応じて作用するため、低血糖になりにくい
- 注射薬ではなく経口薬なので、注射が苦手でも治療を継続しやすい
- インスリン分泌を促すわけではないため、体重増加の心配が少ない
副作用
副作用としては、吐き気、胸やけ、下痢などの胃腸障害が報告されていますが、内服を続けることでこれらの症状は緩和される傾向があります。
マンジャロ:持続性GIP/GLP-1受容体作動薬(注射薬)
マンジャロは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の2つの受容体に作用する世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。
オゼンピックやリベルサスはGLP-1単独の作用であるのに対して、マンジャロはGLP-1受容体とGIP受容体の両方に作用することでより効果が高まり、食欲減退や満腹感持続による体重減少効果がさらに高いことが報告されています。
メンテナンスダイエット
GLP-1ダイエット後は、リバウンドしにくい体質や生活習慣を手に入れるためにメンテナンスダイエットへの移行も可能です。GLP-1ダイエットからメンテナンスダイエットまでトータルサポートが可能です。
メトホルミン:ビグアナイド系薬剤
ヨーロッパで何世紀ものあいだ薬草として使われてきたフレンチ・ライラックという植物由来の分子で、ビグアナイド系薬剤に分類される2型糖尿病治療薬で全世界的に第一選択薬となっています。血糖の生成を抑制し、血糖値を下げる効果があります。肝臓での糖の生成を減少させ、筋肉や脂肪組織でのグルコースの取り込みを促進します。また近年ではエイジングケア効果があることが注目されています。老化の原因になる活性酸素の抑制や、心血管疾患の発症リスク減少など、老化を防ぐとともに健康寿命を延ばす効果が示されたことから多くの臨床研究が進められています。
特徴
GLP-1ダイエット治療で減量できたとしても、従来の生活習慣を変えなければ、いずれリバウンドしてきます。メトホルミン内服による直接の体重減少効果は1ヶ月あたり0.3~1.0kg程度とマイルドな減量効果ですが、過食を抑えられることでリバウンドを抑え、体重をキープする効果があります。また他の薬剤との併用により、より高い効果が得られることがあります。
ダイエット治療薬の料金表
品目 | 数量 | 税込価格 |
---|---|---|
マンジャロ 2.5mg | 4本(1ヵ月分) | 19,800円 |
マンジャロ 5.0mg | 4本(1ヵ月分) | 36,300円 |
マンジャロ 7.5mg | 4本(1ヵ月分) | 62,700円 |
リベルサス 3mg | 30錠(30日分) | 11,000円 |
リベルサス 7mg | 30錠(30日分) | 22,000円 |
リベルサス 14mg | 30錠(30日分) | 33,000円 |
メトホルミン 500mg | 30錠(30日分) | 4,400円 |